米国オーケストラによる 映画音楽 近現代曲 コンサート探訪記

サントラファンが書く、米国オーケストラによる、映画音楽、近現代音楽演奏会探訪記録および所感。

VOL.12;2017年6月30日探訪  ジョン ウイリアムス編 その2 JOHN WILLIAMS JAWS FILM WITH ORCHESTRA

JOHN WILLIAMS   JAWS     COMPLETE FILM WITH ORCHESTRA  CHICAGO SYMPHONY ORCHESTRA CONDUCTED BY RICHARD KAUFMAN -----------------

 前回に続き、シカゴ響によるウイリアムスJAWS全曲演奏 のシネコンサートである。同月内にウイリアムスの作品が2回(当方ブログvol.11参照)も、しかもシカゴ響で演奏されることは、めったにないと思われる。ところでシネマコンサートであるが、当方知る限り、現在3つのメジャーな団体が個別のシネコンを企画しており、今回はその1つの団体で、昨年日本でもウイリアムスのETおよびインディアナジョーンズのシネコンを手掛けた団体と思われる。今回のJAWSシネコンはボストン響が世界初演を済ませたばかりで、世界で第2回目の演奏がここシカゴ響と理解している。JAWSのサントラは、映画リリース当初からレコード盤および初期CDで短い30分程度が公開されていたが、その後、全曲盤がいくつかリリースされ全体を鑑賞することができるようになった。今回は聞きなれたサウンドトラックCDの音がコンサートホールでどの様に響くのか、シカゴ響が、どのような音を出してくれるのか、きわめて期待が大きいコンサートである。さて、第一印象であるが、当然、CDとの違いは、ある程度予想していたのであるが、予想以上に良かった。通常は、ステージ近くに陣取り、弦楽器群の音に着目するのであるが、今回はオーケストラ全体を鳥瞰できる後方に位置したためか、後方に配置する打楽器群の圧倒的響きの反響がダイレクトに感じ取られ、予想外のインパクトを受けた。かなり熱のこもった演奏だと思う。サントラ全曲(Intrada)盤11曲目out to sea を境に休憩が入り、いよいよサメとの対決が始まる後半最初の山場、Man against beast に相当するところの演奏は特によかった。サントラ盤でも、収録曲最長の5分強で変化に富んでいるが、上述のとうり、cdでは、あまり印象になかった、打楽器の迫力に圧倒されると共に、ダイナミックな演奏を肌で感じることが出来た。その後、一気呵成にエンディングまで緊迫感のある演奏が続き、改めて生演奏の良さを認識した。リマスターとは言え70年代の録音が頭に残っているので、実際の演奏は全く別曲の様な新鮮さがある。サントラファンとして、このような形で映画音楽が再評価されることは、感慨深く、今後の更なる展開を期待したい。

 

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 コンサートホール入口

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会場の雰囲気ー後方に位置した方が、音響効果良い印象有。