米国オーケストラによる 映画音楽 近現代曲 コンサート探訪記

サントラファンが書く、米国オーケストラによる、映画音楽、近現代音楽演奏会探訪記録および所感。

VOL.23 ;2017年12月10日探訪 メノッティー 編  Selections from Amahl and the Night Visitors

Menotti   : Selections from Amahl and the Night Visitors

Tiomkin  : Selection from Its a Wonderful Life

Others

Macomb Symphony Orchestra  conducted by Thomas Cook

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クリスマスシーズンになると、全米各地のオーケストラは、ホリデーポップスの題目を掲げ、クリスマスにちなんだ、定番のプログラムを組んでくる、一般的には、ポピュラー曲主体で、関心を抱くプログラムは少ないのであるが、1点ユニークな企画があったので、探訪した。場所はミシガン東部クリントンにある、Macomb Symphony Orchestraの演奏になる。HOLIDAY AT THE MOVIES と題しており、サントラファンとして、興味を引くコピーになっている。題目どうり、クリスマスに関係した映画と、 その音楽に関する企画になる。残念ながら、シネマコンサートではないが、解説者が映画の概要を解説後、スクリーンで映画の一部シーン上映した後、オーケストラがその映画から抜粋した組曲を演奏するものである。演目は昨年探訪のシネコンサートと同一のティオムキン Its a Wonderful Lifeが含まれるが、より興味を持ったのは、メノッティーのクリスマス定番オペラAmahl and the Night Visitorsから組曲が演奏される様で、余り演奏機会がない当該曲の鑑賞が目玉である。メノッティーは、その朋友バーバーともども、当方好みの米国作曲家である。映画音楽は書いていないが、従来の既成概念にとらわれない、興味深い題目のオペラを数多く手がけており、演奏会があれば探訪のチャンスを狙っていた。今年10月、デイトンオペラにて、The Consul の上演が企画されたので、ぜひ鑑賞したいと考えていたが、残念ながら探訪の機会を逃がしている。したがって、今回は彼の作品の生演奏を鑑賞する良い機会になる。最初に1970年代に放映されたテレビ版からいくつかのシーンがスクリーン上でプレゼンされ、そのあと、組曲の演奏になる。

組曲はIntroduction,March,Stepherds Danceからなる、声楽のない短かい組曲で、テンダーな表現が主体になっており、クリスマス的雰囲気を盛り上げていたが、10分足らずの演奏は物足りない印象は避けられなかった。次にティオムキン Its a Wonderful Life組曲である。昨年末に、シカゴ響での全曲演奏を鑑賞(vol.2 探訪記参照)しており、曲の全貌は既知であるが、今回はシネコンサートでないので、よりオーケストラ演奏に集中できると考えた。選曲は メインタイトル および 最後の部分から主に抽出しており、当方好みのダイナミックなティオムキン節は、ほとんど演奏されず、後半に現れる、クリスマス音楽を主体にした様である。マイナーオーケストラによるクリスマスイベントが主旨の演奏会であるため、サントラファンとしては、短い演奏時間にやや不満が残るが、クリスマスムードが盛り上がる中、生演奏で好みの曲を鑑賞するのも悪くない。

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 コンサートホール         入り口にて