映画音楽 近現代曲 コンサート探訪記

サントラファンが書く、米国オーケストラによる、映画音楽、近現代音楽演奏会探訪記録および所感。

ジョン ウィリアムズ編その8 :スター ウオーズ 帝国の逆襲(全曲)Episode 5 Empire Strikes Back 演奏 Chicago symphony orchestra シカゴ交響楽団(VOL.38 ;2018年11月24日探訪)

コンサート曲目

Star Wars: The Empire Strikes Back

(Score performed live to complete film)

Chicago symphony orchestra conducted by Richard Kaufman

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今回の探訪はvol.19,vol.35 でも取り上げた、シカゴ響によるスターウォーズ、シネコンサートシリーズになる。ニュヨークフィルによるReturn of the Jedi, Force awakens の世界初演及びシカゴ響によるA new hope のコンサート探訪後、残り未探訪であったThe Empire Strikes Back in Concertを今回の探訪することができた。これで、現在企画されているスターウォーズ、シネコンサートシリーズを,いずれも米国名門オーケストラで鑑賞することができ,サントラファン、ウィリアムズファンとして貴重な経験になった。思い起こせば、70年、80年代サントラ盤が発売された当初、繰り返し鑑賞しては、コンサートホールでは、どのように響くのだろうかと考えていた、特にThe Empire Strikes Backに関しては、ストーリー順と無関係な一部抜粋曲のサントラLP発売からほどなく、70年代に映画音楽新録シリーズ(自分的には映画音楽界における偉業と捉えている)の火付け役になったCharles Gerhard 、National Phil による、当該曲の新録の組曲集がリリースされ、即購入、鑑賞した記憶がある。音質の良い新録音及び熱のこもった演奏に驚嘆するとともに、当時のサントラ未収録曲群に、すばらしい曲が存在していることを認識した記憶が今でも強烈に残っている。その後、全曲サントラがリリースされ、音楽的にも前作A new hopeよりも変化に富んだ、素晴らしい楽曲群の全貌がわかり、ますます、コンサートホールでの全曲鑑賞を待ち望むことになった次第である。探訪順では最後になったが、コンサートホールでの響きを一番確認したかった作品になる。今新たに聞き直しても、いずれの楽曲も興味深いオーケストレーションによる斬新な響きを有し、1作目を凌駕しようとする,作曲家ウィリアムズの意気込みが感じられる。さて、当日は、通常のコンサートと変わらぬ8時前後の演奏開始で、若年層も見られるが、大半の客層は、おそらくこの映画を見て育った年齢層であろうか、落ち着いた感じを受ける。特別興行目当ての、一見さん達だけではなく、地域オーケストラを支える、近隣住民が大半と思われ、コンサートホールは満席状態であった。前回作A new hopeにおいては後方席に位置し、金管、打楽器のホールの反響効果を十分堪能したが、本作The Empire Strikes Back では後述の様に、弦楽の巧妙さを楽しめる、好みの楽曲が多いゆえ、弦楽群の観察目的で、ステージ近く前方席に陣取った。おなじみフォックスファンファーレからオープニング開始で、前回同様、観客から歓声による盛り上がりでスタート(これがアメリカのスタイル?の様だ)。惑星ホスの描写音楽に突入し、レイア姫のテーマを絡めながらも、今後の展開を予想させる緊張感を高める劇音はホールの響きでいっそう効果的に感じた。前半で注目していたポイントは、雪上での戦いでの音楽で、サントラでは、ピアノによるAT-AT歩行描写が、巧妙かつ効果的であったが、今回のコンサートでは、効果音の大音量の為か、うまく聞き取れなかった(割愛されていた可能性も有)。シネコンサートにおいては、何を主体にすべきなのか、効果音か?オーケストラか?どのようにバランスをとるのか、難しい選択になるだろう。(極論になるが、自分的には、映像なしで、音楽のみで全曲演奏を希望するし、それでも十分鑑賞価値は有ると信じる。)その後は、ヨーダを絡めた音楽が面白いが、弦楽演奏も、サントラより短く、残念ではあったが、ジェダイのフォーストレーニングにおける、静動のバランスを表現する管弦楽の絶妙なアンサンブルは十分楽しめた。サントラ全曲盤第1枚目cd終了と、ほぼ同様のタイミングで休憩が入り、 2枚目cdと同様にインペリアルマーチで後半が開始された、 後半最初の聴き所は、ソロが向かったクラウドシティー描写の音楽が印象的で好みの楽曲だ。サントラ盤では、地味ながら、すばらしい弦楽とマッチした女性コーラスが、さわやかな逸品で、当日の演奏では、どうなるか着目していたが、残念ながら、コーラスは割愛されていた。それでも、この部分のホールでの響きは格別であった。その後、後半の山場へと進む。ソロがカーボン冷凍されるシーンで、葬送曲風楽曲の中、演奏される打楽器連打のホール反響が格別。その後、当方一番の着目楽曲は、ベーダーの衝撃の告白後からルーク救出までに流れる劇音で、緊張をあおるような弦楽を、変調を繰り返しながら効果的に使用しており(ハーマンのサイコでの弦楽による効果と肩を並べても良いと個人的には考えている)極めてドラマテックかつ効果的な展開になっている、今回前方席に位置したのも、これら弦楽演奏を前方席からじっくり観察するためであり、その点は、十分堪能できた。最後に、定番曲エンドタイトルによる最大の盛り上がりと、ウィリアムズのクレジット表示時の更なる大喝采の中、終演した。

 追伸 ー演奏会とは無関係 であるが、 デトロイト美術館 スターウォーズコスチューム展(今年夏訪問)において展示あった、帝国の逆襲関係を一部、本記録に加えたい。

   

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入口にて                                  ホールにて (記念撮影用の背景)

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会場の雰囲気     前方席に位置した                     終演後

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デトロイト美術館 スターウォーズコスチューム展より